OpenSeaのランキングで常に上位にいる「Art Blocks(アートブロック)」というNFTプロジェクト。
名前は見たことがあるけど、実際どういうNFTプロジェクトなのかを説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?
今回はそんなつかみどころが分かりにくいのでは?と思われるArt Blocksについて紹介します。
Art Blocks(アートブロック)とは
画像はArt Blocksの公式サイトから引用
Art Blocks(アートブロック)とは、一言で表すならば「ジェネラティブNFTを作成し売買することのできるプラットフォーム」です。
代表的なジェネラティブNFTは、CryptoPunks(クリプトパンクス)や最近話題になったThe Saudisなどが挙げられます。
たとえば上記のChromie Squiggleと呼ばれるArt BlocksのNFT作品ですが、私からすればただの色付きのウネウネにしか見えません。
Art Blocksの特徴
画像はArt Blocksの公式サイトから引用
Art Blocksの最もユニークな特徴として、あなたがNFTを実際に購入(ミント)するまで、どのようなNFTを入手できるかが分からないことです。
様々な要素・特徴がそれぞれのNFT作品にあるのは先ほど見ていただいた通りですが、その要素や特徴は購入時にランダムに割り当てられます。
いわばスマホゲームのガチャのようなもので、もしかしたら非常に珍しい特徴を持ったNFTを入手できるかもしれません(逆も然り)。
あなたがArt Blocksで購入して入手したNFTはOpenSeaで販売することもできるので、もしかしたら大きな利益を出すこともできるかもしれませんね。
この実際に購入するまで、どのようなNFTが出てくるか分からないというのがArt Blocksの面白いユニークな特徴です。
アーティストの意向とランダム性が組み合わさり、あなたが購入したと同時に新たな作品が生み出される。
アーティストと最新技術、Web3.0が組み合わさって完成したNFTプラットフォームが、Art Blocksなのです。
ランダムでNFT作品を入手できるのは、誰にも購入(ミント)されていない状態の時だけです。
すでに誰かが購入・ミントされているNFT作品(二次流通しているNFT)を購入しても、そのNFT作品をそっくりそのまま入手することになります。
Art Blocks人気の理由
画像はArt Blocksの公式サイトから引用
Art Blocksの作品の多くが高騰している理由は、もはやArt BlocksはNFTプラットフォームというよりも、ブランド化していることが挙げられます。
もちろん、レアなNFTを入手できて利益を生み出せるかもしれないという投機的な面もArt Blocksの人気につながっているとは思いますが、やはりArt Blocksというブランド力がArt Blocksの価値そのものに直結しているように感じます。
それはOpenSeaのランキングでほぼ常に上位にいることからも明白です。
また、購入するまでどのようなNFTが入手できるか分からないという楽しさとドキドキも、Art Blocksの人気につながっているのかもしれませんね。
さきほど紹介したウネウネが特徴のNFT「Chrome Squiggle」では、DAOまでもが結成されているなど人気の高さがうかがえます。
DAOの詳細については、以下をご参照ください。
DAO(自律分散型組織)とは?特徴や具体例を初心者向けに解説【Web3.0時代の新組織】
Art Blocksのシリーズ(種類)
Art Blocksには「Curated」、「Factory」、「Playground」の3つのシリーズがあります。
もしArt Blocksに興味を持って購入を検討される方は、ここを読んでおくことで自分のお目当ての作品を見つけやすくなるかもしれません。
Curated
CuratedはArt Blocksの運営が厳選したアーティストの作品のみが展示されており、1番人気となっています。
世界的に有名なアーティストの作品もあり、フロア価格も3つのシリーズの中で最も高くなっています。
2022年7月時点でArt Blocks Curatedには140種類のNFTがあります。
Factory
FactoryにはCuratedでの出品が認められていない人々の作品が展示されています。
Curatedに認められていないとはいえ、一流アーティストの卵の高品質なNFT作品がたくさん眠っていたり、これから伸びていくNFT作品がある可能性は十分あるので宝探しのような気持ちでNFT作品を見ると、よりよい作品に出合えるかもしれません。
Curatedと比べると、参入障壁が低いため多くのNFT作品が出品されています。
Playground
PlaygroundはCuratedに選ばれたことのあるアーティストの作品が展示されています。
「じゃあPlaygroundとCuratedの何が違うの?」と思いますよね。
何が違うかというと、作品展示のハードルが違うといえます。
Curatedに作品を展示するには少々厳しい審査があり、アーティストが本来もっとも展示したい作品を出すことができないかもしれません。
しかしPlaygroundにはそのような厳しい審査がないため、実験的であったり、遊び心満載のNFT作品を展示することができるのです。
PlaygroundはCuratedに選ばれたアーティストだけが展示できる場所なので、価格も比較的高くなりやすいです。
Art Blocksの代表的なNFT
Art Blocksには様々なNFT作品がありますが、ここではArt Blocksの代表的なNFT作品を紹介します。
Ringers
画像はOpenSeaから引用
プロジェクト名 | Ringers(リンガース) |
ブロックチェーン | イーサリアム |
コレクション | 1000個のNFTアート |
取引最高額 | 2100ETH |
ミント価格 | 0.1ETH |
フロア価格 | 58ETH |
総取引額 | 2万7千ETH |
RingersはカナダのDmitri Cherniak氏によって作られたNFTアートです。
2022年7月時点でArt BlocksのCuratedシリーズで最も高い取引額(2100ETH)を誇っています。
このDmitri Cherniak氏はとても面白いアーティストで、DeadRingers(Ringersとは別物)という自分のNFT作品をランダムなウォレットに送付することをしていました。
ピカソが自分の作品をバスの中に放置しておくことと同じようなことをしているのです。
もしかしたら、いつかあなたのウォレットに、いつの間にかDmitri Cherniak氏のNFTアートが入っている日が来るかもしれませんね!
Fidenza
画像はOpenSeaから引用
プロジェクト名 | Fidenza(フィデンツァ) |
ブロックチェーン | イーサリアム |
コレクション | 999個のNFTアート |
取引最高額 | 1000ETH |
ミント価格 | 0.17ETH |
フロア価格 | 105ETH |
総取引額 | 5万ETH |
FidenzaはTyler Hobbs氏によって作られたNFTアートです。
2021年6月より販売を開始しており、独自の配色や独特の長方形などが特徴になっているNFTです。
ミントされてから28分で完売し、今ではフロア価格が100ETHを超えてArt Blocksの中でもトップを争う人気NFTとなっています。
Chromie Squiggle
画像はArt Blocksの公式サイトから引用
プロジェクト名 | Chromie Squiggle(クロミ―スクイグル) |
ブロックチェーン | イーサリアム |
コレクション | 9700個のNFTアート |
取引最高額 | 945ETH |
ミント価格 | 0.035ETH |
フロア価格 | 11.5ETH |
総取引額 | 5万ETH |
Chromie SquiggleはSnowfro氏によって作られたNFTアートです。
2020年末に販売が開始された、Art Blocksの中でも比較的歴史のあるNFTアートです。
この謎のウネウネですが、Art Blocksを紹介する中でもお話したとおり、様々な要素や特徴が重なり合ってできています。
Art Blocksの中でもかなり人気のあるNFTアートで、先述したとおりChromie SquiggleのDAOまでもが結成されています。
Art Blocksの公式情報
- 公式サイト:https://www.artblocks.io/
- Discord:https://discord.com/invite/artblocks
- Linked in:https://www.linkedin.com/company/art-blocks-inc
- Instagram:https://www.instagram.com/artblocks_io/?hl=en
- Twitter:https://twitter.com/artblocks_io
- YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCJ3do9nWP6qaJkcbxZaJZ4w
Art Blocksの購入方法
Art Blocks公式サイトやOpenSea Art BlocksページでArt BlocksのNFTを購入することが可能です。
【購入の仕方について、詳しくはこちら】
NFTマーケットプレイス(取引所 )とは?最初はココ!OpenSea(オープンシー)について解説