NFTのrektguy(レクトガイ)とは?注目のCC0プロジェクトの中身と人気の理由!

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「rektguy(レクトガイ)」は、2022年5月にアメリカの超有名ラッパーであるスヌープ・ドッグが購入したことで注目を浴びたNFTプロジェクトです。

「フリーミント」「ロードマップなし」「ユーティリティーなし」という特徴は、Goblintown.wtf(ゴブリンタウン.wtf)と似ているところもあり、新しいNFTトレンドともいえる「CC0プロジェクト」の先駆けプロジェクトの一つだといえます。

この記事では、NFTの最先端を走る「rektguy(レクトガイ)」のプロジェクト内容やクリエイターの人物像、ミント、人気の理由などについて解説していきます。

ひと目でわかる!rektguy(レクトガイ)

次の表は2022年6月6日時点の情報をまとめたものです。

プロジェクト名 rektguy(レクトガイ)
ブロックチェーン イーサリアム
コレクション 8,814のrektguy(ガイコツ)
Twitterフォロワー数 11万9,172フォロワー
取引最高額 20ETH
ミント価格 0ETH(フリーミント)
フロア価格 0.5ETH
総取引額 5,368.5083ETH
購入方法 ・OpenSea
購入方法の詳細はこちら
・LooksRare

ここからは具体的な内容について解説していきます!

rektguy(レクトガイ)とは

画像は公式サイトより引用しています

rektguyはイーサリアムブロックチェーン上のプロジェクトで、NFTコレクションは8,814のガイコツ(rektguy)で構成されています。

「rektguy」とは、スラングで”酒(麻薬)でひどく酔っている”という意味の「wrecked(レクト)」の音をそのままアルファベットにした「rekt」に、”男性”を意味する「guy(ガイ)」を組み合わせていると考えられます。

「wrecked」は本来、”難破する””滅ぼされる”などを意味するため、一部では、最近の仮想通貨・NFT市場の弱気相場に打ちのめされた人々を揶揄しているのではないか、ともいわれています。

つまり、ガイコツたちはNFTトレーダーで、最近のNFT暴落などでヤケになってお酒を飲んでいる姿を表現した、という推測ですね。

rektguy(レクトガイ)はどんなプロジェクト?

プロジェクトの詳細が気になるところですが、rektguyはハッキリとした目的や内容が示されていないプロジェクトです。

公式サイトによると、rektguyは「アートとPFP(プロフィール画像)、その他諸々」だと説明されています。

では、ロードマップやユーティリティーはというと・・・「lol」

つまり、「(爆笑)」と、少し古いネットスラングがその答えになっています。

この、私たちが「え?」となるのを楽しんでいるかのような雰囲気・・・。

Goblintown.wtfをご存じの方はお気づきかもしれませんが、rektguyもまた、目的、ロードマップ、ユーティリティーなどがなく、参加者が作り上げていくCC0プロジェクトなのです

CC0(シーシーゼロ)プロジェクトとは
クリエイターが著作権を一切保有しないプロジェクトを指します。
通常、NFTの所有権は購入者にありますが、NFTアートそのものの著作権はクリエイターが永久に持っています。(つまり所有するNFTのデザインを使って商品を作ったりはできない。)
CC0プロジェクトの場合はNFTアートのデザインを二次利用(商用もOK)できるので、さまざまな二次作品やコラボレーションが発生することが期待されます。
CC0プロジェクトの意義と、NFTにおけるCC0プロジェクトの可能性については、Goblintown.wtfの記事に詳しく書いておりますので、ぜひご覧ください!

rektguy(レクトガイ)のNFTについて

画像はOpenSeaより引用しています。

rektguyは、全8,814個のコレクションで、上の画像のようなフーディー(パーカー)を身に付けたガイコツが酒瓶をラッパ飲みしているNFTです。

ほとんどのNFTはGIFアニメーションになっており、チカチカと激しい速度で点滅しているのが特徴です。

音はしないのですが、ネオン街のような騒がしい印象を受けます(アートってすごい!)。

rektguy(レクトガイ)のミント価格とフロア価格

rektguyのミント(NFT発行)は5月21日に始まり、6日に渡って行われました。

ミント価格は0ETH(フリーミント)

パブリックミント(一般販売)はなく、クリエイターであるOSFの過去のコレクション「Degenz(ディージェンツ)」ホルダーや、運営チームの関連プロジェクトホルダーに対して行われたようです。

用意された11,000のNFTのうち8,814個がミントされ、現在、OpenSeaやLooksRareで取引されています。

2022年6月6日現在のフロア価格は0.5ETHになっています。

もしかしたら余っている2,186個のガイコツNFTがミントされることがあるかも!?

運営のアナウンスに注目ですね。

rektguy(レクトガイ)のクリエイター「OSF」は誰

画像はTheMontyReportのインタビュー記事から引用しています

Goblintown.wtfのようにクリエイターが不在(不明)であることで完全なCC0を目指すプロジェクトがある一方で、rektguyは実績あるクリエイターの作品であることがわかっています

NFTの世界では”OSF“として知られる、NFT投資家でありアーティストのOvie Faruq(オヴィー・ファルク、以下OSF)がrektguyを制作しました。

OSFは、これまでも人気NFTコレクションやシングルNFT(1 of 1 NFT)をリリースしている人気NFTクリエイターです。

・最近リリースした1of1 NFT「rekt city」の価格は現在25ETH

・2022年4月には、作品の一つが82.88ETH(二次流通・約3,380万円)で取引された

などの実績があり、彼の作品への評価は高く、人気があることがわかりますね!

仮想通貨初心者!?OSFの驚くべき経歴

OSFの存在を知らなかった筆者ですが、調べていると面白い経歴の持ち主であるということがわかりました!

OSFを知らない方も多いと思うので、OSFの武勇伝を少しご紹介したいと思います。

・イギリス生まれイギリス育ちのインド系
2021年1月に初めて仮想通貨(ビットコイン)を購入
・2021年まで金融業界→2022年からNFT業界に完全移行
・2021年5月にBored Ape Yacht Clubがリリースされた際、よくわかっていなかったが酔った勢いで150個をミント
・2021年10月、初めてのNFTコレクション「Degenz(ディージェンツ)」をリリース
・2022年5月、「rektguy」をリリース。スヌープ・ドッグが購入し一気に有名に。

2021年1月に初めて仮想通貨を触ったにも関わらず、同年10月には初のNFTコレクションを発表、2022年にはこれほど話題になるNFTコレクションをリリースするとは驚きですね!

OSF自身も、「仕事に退屈していた半年前に落書きしたrektguy・・・昨日スヌープ・ドッグが購入した。人生は奇妙だ。」とツイートしています。

rektguy(レクトガイ)と結びつきが強い「Degenz(ディージェンツ)」

画像はOpenSeaより引用しています。

経歴のところでご紹介したOSF初のNFTコレクション「Degenz(ディージェンツ)」は、彼のビジネスパートナーであり友人のMike Anderson(マイク・アンダーソン)と共にローンチしたPFP(プロフィール画像)コレクションです。

Degenzは当初つまずいたものの、今年に入って持ち直し、現在のフロア価格(出品最低価格)は0.49ETHにまで上がっています。

DegenzをOpenSeaで見てみる

同じクリエイターのコレクションなので当然かもしれませんが、rektguyとDegenzは結びつきが特に強い印象を受けます。

rektguyはDegenzとDiscordを共有していますし、ミントの際も8,814のrektguyのうち、約7,000はDegenzのコミュニティにてフリーミントされているようです。

rektguyがCC0としてどのような進化を遂げていくかは未知数ですが、OSFを中心とするDegenzコミュニティーの影響力は大きいと考えられますね。

 

rektguy(レクトガイ)の人気の秘訣

実用性(ユーティリティー)がないrektguyがこれほど注目されているのはなぜなのでしょうか?

プロジェクトが注目されている理由として次の3つが挙げられます。

① OSF自身のファンが多い
② 有名人が購入したことで注目されている
③ CC0プロジェクトである

①OSF自身のファンが多い

まずなにより、クリエイターであるOSF自身のファンがすでにたくさんいるということがプロジェクトの強みの一つになっています。

ツイッターだけ見ても、OSFのフォロワー(=rektguyの公式Twitter)は現時点で11万9,172人

それに加え、2021年にリリースした「Degenz」のNFTプロジェクトの周りにも、すでに強いコミュニティができあがっています。

また、rektguyのリリースによってDegenzのコミュニティ力はさらに高まっていることは明確です。

②有名人が購入したことで注目されている

rektguyを知ったきっかけはスヌープ・ドッグが購入したというニュースだった、という方も少なくないのではないでしょうか。(筆者はそうでした!)

スヌープ・ドッグはアメリカで大変有名なミュージシャン(ラッパー)です。

                                       画像は公式Twitterより引用しています

彼は、Twitterアカウントのプロフィール画像をrektguyに変更するほどこのNFTを気に入ったようです。(現在は別のNFTに変更されています。)

その後、NFTの人気インフルエンサーもrektguyを購入し、rektguyの知名度が一気に上がりました。

スヌープ・ドッグのrektguy購入に関してはさまざまな憶測が飛び交っており、購入の経緯やスヌープ・ドッグとNFT界の関係性はよくわかっていません。

③CC0プロジェクトである

最後に、rektguyがCC0プロジェクトであることも、人気の要因であると考えられます。

繰り返しになりますが、NFTホルダーは、自分の好きなようにrektguyを描き替えたり、二次作品を作って売買したり、他のNFTとコラボレーションしたりできるのです。

そうした自由なクリエーションのもと、今後さらにNFTの価値が上がっていくことが期待できるということですね!

rektguy(レクトガイ)の購入方法

現在、rektguyは二次流通市場でのみ購入可能です。

・OpenSea(https://opensea.io/collection/rektguy
購入方法について詳しくはこちら記事をご覧ください。
NFTマーケットプレイス(取引所 )とは?最初はココ!OpenSea(オープンシー)について解説

・LooksRare(https://looksrare.org/collections/0xb852c6b5892256c264cc2c888ea462189154d8d7

rektguy(レクトガイ)の公式情報

・公式サイト:http://osf.art/rektguy
・Discord:https://discord.gg/degenzNFT
※DiscordはDegenzと共有
・Instagram:https://www.instagram.com/osf_nft
・Twitter:https://www.twitter.com/osf_nft

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