「CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル)」は2022年8月29日にリリースされたキングコングの西野亮廣氏が主導するNFTコレクションです。
1日1NFTが落札されており、OpenSeaでのフロア価格は13.9ETH(約278万円)にまで上がっている大注目のNFTです。
この記事を読むと、CHIMNEY TOWN Poubelleの中身、『えんとつ町のプペル』との関係、背景にあるCHIMNEY TOWN DAOの存在、人気の理由、購入方法などについて知ることができます。
ひと目でわかる!CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル)
次の表は2022年9月27日時点の情報をまとめたものです。
プロジェクト名 | CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル) |
ブロックチェーン | イーサリアム |
コレクション | 30個のゴミモンスターNFT |
Twitterフォロワー数 | 約33万3,000人(西野氏個人) |
取引最高額 | 5.4698ETH |
ミント価格 | 0.01ETH(オークション開始価格) |
フロア価格 | 13.9ETH |
総取引額 | 97.2ETH |
購入方法 | ・OpenSea 購入方法の詳細はこちら |
CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル)とは
CHIMNEY TOWN Poubelleは、芸人・絵本作家・実業家などさまざまな顔を持つキングコングの西野亮廣氏がプロデュースするNFTコレクションで、「そのへんに落ちているゴミをモンスター化したやつ」です。
【NFT】
8月29日から『Poubelle(プペル)』という変なNFTプロジェクトをスタートさせるよ。
そのへんに落ちてるゴミをモンスター化したやつだよ。https://t.co/wgJUHrstjo pic.twitter.com/tlDt2WmB8N
— 西野亮廣(キングコング) (@nishinoakihiro) August 25, 2022
NFTのイラスト・デザインは、グラフィックデザイナーのかんかん氏(@vivakankan)が手掛けています。
Poubelleは「ゴミ箱」を意味するフランス語であり、キャラクターのモチーフであるゴミは、西野氏の絵本代表作『えんとつ町のプペル』と関係があります。
現在のアイテム数はわずか30ですが、コレクションの総取引額はなんと97.2ETH(約1,900万円)を超えており、取引平均価格は約4.2ETH(約83万円)と超高額で取引されています!
『えんとつ町のプペル』に込められた想いを表すNFT
CHIMNEY TOWN Poubelleは、『えんとつ町のプペル』の存在なくして語れません。
『えんとつ町のプペル』は2016年に西野氏が制作総指揮を執り発行した絵本で、「ゴミ人間」が主人公の物語です。
本作は70万部を超えるベストセラー絵本となっており、2020年に映画化した際には「第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞」も受賞しています。
1冊2,200円のこの作品ですが、現在は無料公開されており、こちらのサイトから誰でも読むことができます。
上記のサイトに掲載されている西野氏のコメントからもわかるとおり、本作は「夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる、現代社会の風刺」をテーマに描かれています。
そんな現代社会において、ゴミとして描かれているのは
「夢を見る」「夢を語る」「行動する」といった、大人になる過程で皆が折り合いをつけて捨てたモノ
です。(西野氏コメントより)
実は西野氏は「ディズニーを超える」という夢を公言しており、その発言や実現のための活動に対して周囲や世間から否定されたり笑われたりした経験があります。
それでも「ゴミ(夢を見る・語る・行動する姿勢)」を持ち続けて、国内最大級のオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)経営のほか、絵本や小説、ビジネス書などの制作活動も継続されています。
大きな夢を語って、日本中から殴られたけど、諦めませんでした。
『ゴミ人間』は、その時の気持ちを綴った一冊です。
今、同じように挑戦している方に届けたいです。
応援しています。『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』 (著・西野 亮廣)https://t.co/VUy2O3vjxP @amazonJPより pic.twitter.com/Cr1eBBQS8f
— 西野亮廣(キングコング) (@nishinoakihiro) November 16, 2020
CHIMNEY TOWN Poubelleには、「笑われようが叩かれようが、夢を見て、語って、実現のために行動しよう」という西野氏の強いメッセージが含まれているのですね。
現在、本作のミュージカル映像もYouTubeにて無料公開中なので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。(こうした西野氏のマーケティング手法である無料公開に対する批判も少なからずあるようです。まさに現代社会はえんとつ町ですね・・・。)
69万回再生を突破した『えんとつ町のプペル』ミュージカル映像
1日1体がオークション形式で販売される
CHIMNEY TOWN Poubelleは、OpenSeaにて1日1体ずつオークション形式で販売されています。
現在は、毎晩22時に1体のオークション終了および次のNFTのオークション開始が同時になるように固定されています。
目安として、毎週1種類のモンスターが描き下ろされ、5~6体のカラーバリエーションが毎日リリースされるとのこと。
現在は第5弾のモンスターまで販売されており、今後も年間365体のゴミモンスターが毎日販売されます。
1日1体のオークション販売には、次のような明確な理由があります。
- フェアにするため
→通常販売では「早い者勝ち」になり、システムの技術力のある人が常に勝つことになってしまう - 需要を適切に価格に反映させるため
→同時刻にオークションが開催されてしまうと、後で売れるものほど入札が集中してしまい、需要が適切に価格に反映されない
こうした販売方法からもわかるとおり、CHIMNEY TOWN Poubelleは、投機目的の投資家をできるだけ排除して、本当に欲しい人が適正価格で買えるように意識して販売されています。
これは、CHIMNEY TOWN Poubelleを投資対象のNFTとして扱うのではなく、コミュニティの参加権として購入してほしいという思いの表れでもあります。
ユーティリティのメインはDAO参加
「これほど人気が出ているNFTコレクションなら、なにかとんでもないユーティリティ(保有者特典)があるのでは?」と思ってしまいますよね。
ところが、CHIMNEY TOWN Poubelleのユーティリティは次の2つで、失礼ながら至って普通です。
- NFTのオーナー権(PFPなどに使用可能だが著作権フリーではない)
- 独自DAO「CHIMNEY TOWN DAO」への参加権
CHIMNEY TOWN PoubelleのユーティリティのメインはDAO参加権ということです。
コレクション自体がCHIMNEY TOWN DAO発行になっていることからも、DAOによるDAOのためのNFTであることがわかります。
DAO(自律分散型組織)とは?特徴や具体例を初心者向けに解説【Web3.0時代の新組織】
CHIMNEY TOWN DAO(CTD)とは
西野氏が率いる初心者向けのDAO
CHIMNEY TOWN DAO(以下、CTD)は、西野氏がファウンダーとなって指揮を執っているDAOです。
DAOについて学ぶオンライン勉強会をきっかけに始まった初心者向けのDAOで、「初心者に優しい」「安全である」を第一に考えて運営されています。(参考:公式サイトCHIMNEY TOWN DAOって何?)
CHIMNEY TOWN Poubelleの収益はCTDに入り、DAO運営やCTD内でのプロジェクト進行の原資となります。
もう1つの参加権NFT「SHINZO」
参加権となるNFTはCHIMNEY TOWN Poubelleのほかにもう1種類あり、それが「SHINZO(心臓)」というこちらのNFTです。
SHINZOは、純粋なCTD参加権NFTであり、「無課金アバター」のような位置づけとされています。
CHIMNEY TOWN Poubelleが高価なプレミアム参加証だとすると、SHINZOは基本の参加証ということですね。
SHINZOはOpenSeaでは「CHIMNEY TOWN DAO」というコレクション名で登録されており、公式ミントサイトにて数量無制限で0.01ETHの定額で販売されています。
CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル)の人気の理由
「SHINZO」が0.01ETHで数量無制限で販売されていることからも、CTDに入るために高いNFTを買う必要はないことがわかると思います。
ではなぜCHIMNEY TOWN Poubelleがこれほど高額になっているのでしょうか。
当然、リリースして認知度が上がってきた今、ブーム的に価格が上がっているという面もあると思います。
しかし、それよりも本質的な理由として、
・これまでの西野氏の言動や実績
・「夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる、現代社会の風刺」への強い共感
これらが、CTDコミュニティへの期待値となり、価格に現われているのだと考えられます。
多くの反対意見や嘲笑に負けることなく、結果として芸人・作家・経営者として成功を修め、今もなお全力で活動する西野氏が率いるコミュニティの将来・・・期待せずにはいられませんね。
CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル)の価格情報
ミント価格
一次販売価格であるミント価格はオークション形式で決まるため、NFTごとに変動します。
オークションの開始価格は0.01ETHで、直近の第4弾コレクションの平均落札価格は4.19ETHです。
フロア価格
現在、出品されている最低価格(フロア価格)は、13.9ETHです。
※情報は2022年9月27日時点
CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル)の購入方法
CHIMNEY TOWN Poubelleは、OpenSeaにて購入できます。
OpenSeaの詳しい使い方についてはこちらをご覧ください。
NFTマーケットプレイス(取引所 )とは?最初はココ!OpenSea(オープンシー)について解説
CHIMNEY TOWN Poubelle(チムニータウンプベル)の公式情報
・ディスコード(約8,100人)
・Twitter(西野氏個人)