CryptoPunks(クリプトパンクス)とは VISAなど大手企業も購入するNFT

NFT

NFTを知っている人なら、誰もが知っていると言っても過言ではないCryptoPunks(クリプトパンクス)。

NFT黎明期にいち早く市場のシェアを奪い、長年NFTアートのトップとして君臨していました。

 

とはいっても、正直なところ詳しくCryptoPunks(クリプトパンクス)について知らない方も多いのではないでしょうか?

「お高いんでしょ」

「あのドット絵のNFTね!」

この程度の認識の方が多いと思います!

 

そこで最古のNFTと称されることもあるCryptoPunksについて、今回の記事で詳しく紹介します!

一目で分かるCryptoPunks(クリプトパンクス)

表は2022年6月22日時点の情報をまとめたものです。

プロジェクト名 CryptoPunks(クリプトパンクス)
ブロックチェーン イーサリアム
コレクション 10,000体の主に人間のNFTピクセルアート
ミント価格 無料
フロア価格 66ETH(イーサリアム)
取引最高額 約12万ETH
総取引額 約94万ETH
Twitterフォロワー数 23.3万人
購入方法 OpenSea
購入方法の詳細はこちら

CryptoPunks(クリプトパンクス)の特徴は、なんといっても高値がついており、歴史が長いことです。

どうしてここまで、CryptoPunks(クリプトパンクス)は高値で取引されるのでしょうか?

詳しく見ていきましょう!

CryptoPunksとは

画像はCryptoPunks(クリプトパンクス)公式サイトから引用

プロジェクト概要

CryptoPunks(クリプトパンクス)とは2017年にカナダ出身の二人のソフトウェアエンジニアによってリリースされた、24×24のデジタルキャラクター画像から構成されるNFTアートです。

CryptoPunks(クリプトパンクス)のそれぞれのキャラクターは、独自のアルゴリズムによって自動生成されており、デザインが異なったキャラクターが全部で1万個用意されています。

ほとんどのキャラクターは人間ですが、中には類人猿やゾンビ、エイリアンのキャラクターもいて、これらは希少価値が高く人間よりも高値で取引されています。

長らくNFTアートで人気No.1を維持

CryptoPunks(クリプトパンクス)はNFTアートを代表する最も有名なプロジェクトのひとつで、2017年から2021年まで圧倒的に人気を誇るNFTアートでした。

Twitterで活動する多くのNFTインフルエンサーのプロフィール画像は、こぞってCryptoPunks(クリプトパンクス)に設定するほど人気ぶりがうかがえました。

その人気ぶりは2022年になっても途絶えることはなく、6月にニューヨークで開催された4回目の世界最大NFTイベント「NFT.NYC2022」でもCryptoPunks(クリプトパンクス)が街中に展示されていました。

しかしCryptoPunks(クリプトパンクス)1強の時代は終わりつつあり、あらゆるライバルNFTプロジェクトが現れ、中でも2021年4月にミントされたBored Ape Yacht Club(BAYC)が凄まじい勢いで人気を集めました。

そして2022年に入り、累計の取引高はCryptoPunks(クリプトパンクス)が上回っているものの、フロア価格や1か月間の取引高はBored Ape Yacht Club(BAYC)に抜かされてしまっています。

Twitterでは「BAYC vs CryptoPunks」がよく議論されており、ライバル関係にある2つのNFTと言えるでしょう。

 

しかし、2022年3月にBored Ape Yacht Club(BAYC)を手掛ける企業「Yuga Labs」によって買収されたことで、この両NFTの競争関係は少し薄まりました。

Yuga Labsによる買収

画像はOpenSeaから引用

もともとCryptoPunks(クリプトパンクス)はLarva Labsというアメリカのスタートアップ企業によって作られたNFTですが、先述した通り2022年3月にBored Ape Yacht Club(BAYC)を手掛けるYuga Labsによって買収されました。

この買収によって、2022年6月時点でYuga LabsはOpenSeaの累計取引高上位ランキングTOP4のNFTの権利を得ることになりました。

 

  1. CryptoPunks(クリプトパンクス)
  2. Bored Ape Yacht Club(BAYC)
  3. Mutant Ape Yacht Club(MAYC)
  4. Otherdeed for Otherside

 

Yuga LabsがCryptoPunks(クリプトパンクス)を買収したことで、どう変わっていくのでしょうか?

2022年6月時点であまり大きな動きは今のところありませんが、今後考えられる動きを後ほど解説しています。

様々なコラボ

CryptoPunks(クリプトパンクス)は単なるアートに留まらず、コラボが行われてきました。

2021年にNIKIに買収されたNFTスニーカーブランドの「RTFKT」はCryptoPunksホルダーに対して、それぞれのCryptoPunks(クリプトパンクス)の柄の本物のスニーカー(NFTでない)を注文できるサービスを提供していました。

こちらのサイトから、様々なCryptoPunks(クリプトパンクス)とコラボしたスニーカーを見ることができます。

 

また、世界的に有名な宝飾品のブランドである「ティファニー」とのコラボも、もしかしたら近い将来実現するかもしれません。

ティファニーのエグゼクティブであり、CryptoPunks #3167(クリプトパンクス)の保有者でもあるAlexandre Arnault氏は自身のTwitterで以下のようなツイートをしています。

このツイートの主旨は「ホルダー向けに、CryptoPunks(クリプトパンクス)のペンダントのオーダーを受け付けましょうか?1万個はできませんが・・・」という内容。

このツイート後、自身で作成したと思われるCryptoPunks #3167(クリプトパンクス)の動画を公開しています。

スタイリッシュで格好いいですね。

実際に、CryptoPunks(クリプトパンクス)ホルダー向けにペンダント作成が行われるかは分かりませんが、今後ティファニーに限らず様々な有名企業でのコラボが期待できそうです。

CryptoPunksを購入する意味

いくら高値で取引されているといっても、CryptoPunks(クリプトパンクス)をあなたが所有することでどのようなメリットを得られるのでしょうか?

たとえば米国のバンド「Kings of Leon」は、彼らのNFTを購入すれば特典として限定のレコードアルバムを配布しています。

CryptoPunks(クリプトパンクス)のライバルNFTであるBored Ape Yacht Club(BAYC)は、このNFTを保有することでホルダー限定のオフ会に参加できたり、新たなNFTをエアドロップされる権利があります。

 

CryptoPunks(クリプトパンクス)には、保有することでどういった意味やメリットを得られるのでしょうか?

詳しく紹介していきます!

コレクション目的

画像はOpenSeaから引用

CryptoPunks(クリプトパンクス)は「世界最古のNFT」と呼ばれており、古くから存在する現在でも代表的なNFTです。いわば「NFT界のモナリザ」。

ある人が宝石や切手をコレクションするのと同様に、NFTをコレクション目的で購入する人も大勢います。

大手クレジットカード会社のVISAは、2021年8月23日にCryptoPunks(クリプトパンクス)を49.5ETH(イーサリアム)で購入したことをTwitterで明らかにしています。

さらにVISAはCryptoPunks(クリプトパンクス)を「歴史的なNFTプロジェクト」と評していることからも、高評価していることが分かります。

自分がNFTに関心があることを示せる

CryptoPunks(クリプトパンクス)などの高価な人気NFTをプロフィール画像にすれば、

「あぁこの人はNFTガチ勢なんだな」

と周囲に思わせることができます。

 

そうすればNFTについて発信しても説得力が増しますし、他のCryptoPunks(クリプトパンクス)ホルダーとの仲間意識が芽生えます。

これはCryptoPunks(クリプトパンクス)に限らずほとんどのNFTで言えることですが、高価なNFTを設定するほど、よりこういった効果が発揮できます。

投資目的

もともとCryptoPunks(クリプトパンクス)はリリース当初、無料で配布されていました。

しかし1万個のNFTキャラクターたちはあっという間に配布が終了し、今日に至っては27億円という高値で取引されているものもあります。

CryptoPunks(クリプトパンクス)の価値・価格は長期的に見れば右肩上がりで、投資目的として購入する人も多くいます。

 

たとえば米国音楽家のSteve Aoki氏はCryptoPunks(クリプトパンクス)を65ETHで購入し、その後300ETHで売却しています。

CryptoPunks(クリプトパンクス)は1万個しかこの世に存在しないため、価値が高値で安定しており、資産価値を持っていると言えるでしょう。

エアドロップが行われる可能性

CryptoPunks(クリプトパンクス)ホルダーであることで、エアドロップを受け取れる可能性があります。

実際、Yuga Labsに買収される前の2021年5月に、CryptoPunks(クリプトパンクス)ホルダー向けに「Meebits」というNFTがエアドロップされました。

 

それ以降、エアドロップは行われていないのですが、Yuga Labsに買収されたことで今後なんらかのエアドロップが行われる可能性は十分にあります。

CryptoPunksの特徴

非常に高価

CryptoPunks(クリプトパンクス)は、他の代表的なNFTと比較しても高価です。

その背景には、

  • 古くから代表的なNFTであること
  • 投資目的で購入されていること
  • 配布数が限られていること

などが挙げられます。

Twitterのアイコン画像にCryptoPunks(クリプトパンクス)を設定する人もいて、このNFTを所有することは富の象徴を表しているとも言えます。

大手企業や著名人が購入

大手クレジットカード会社のVISAや米国の音楽家Steve Aoki氏だけでなく、日本人では著名ブロガーのイケダハヤト氏やWeb3.0のインフルエンサーのマナブ氏もCryptoPunks(クリプトパンクス)を購入しました。

世界的に有名なラッパーSnoop Dogg氏(フォロワー2000万)は9体のCryptoPunks(クリプトパンクス)を所有していたとされ、NFT愛好家として知られています。

寄付にも活用されたCryptoPunks

ロシアがウクライナに侵攻した際、ウクライナ政府は仮想通貨での支援をTwitterで呼びかけました。

その結果、世界中からビットコインやイーサリアムなどの寄付をウクライナは受けることができたのですが、その寄付のなかにはCryptoPunks(クリプトパンクス)#5364が含まれていました。

このことは海外メディアで多く取り上げられ、注目を浴びました。

 

その後の2022年6月21日、ウクライナ政府はCryptoPunks(クリプトパンクス)#5364を90ETHで売却して、抗戦の資金源としました。

寄付当初は150ETHの価値のあったCryptoPunks(クリプトパンクス)#5364ですが、ETH・NFTそのもののの価値下落があり安値で売却する形となりました

Yuga Labsの買収でCryptoPunksはどう変わるか

Bored Ape Yacht Club(BAYC)がCryptoPunks(クリプトパンクス)を超えたと囁かれることが多い中で、Yuga Labsによって買収されたことが今後どのような影響をもたらすでしょうか。

 

CryptoPunks(クリプトパンクス)は歴史的なNFTアートであるのは誰が見ても明らかですが、一方でマーケティング戦略がそこまで上手くいかなかったと言われています。

Bored Ape Yacht Club(BAYC)は以下のようなメリットやユーティリティがありましたが、CryptoPunks(クリプトパンクス)にはそこまでメリットやユーティリティがなかったことがそういわれる所以です。

  • BAYCホルダー限定のクラブ参加権
  • 現実世界でのオフ会の参加権
  • ホルダー限定のグッズ販売
  • MAYCのエアドロップ

上記以外にも、Bored Ape Yacht Club(BAYC)は商用利用が可能であるのに対し、CryptoPunks(クリプトパンクス)の商用利用は明確に認められていませんでした。

 

しかし買収された今、CryptoPunks(クリプトパンクス)がYuga Labsのマーケティング手腕によって様々な改革が行われようとしています

たとえば、Yuga Labsは買収したCryptoPunks(クリプトパンクス)ホルダーに商用利用権を付与する方針を明らかにしています。

もしかしたらBored Ape Yacht Club(BAYC)のようにCryptoPunks (クリプトパンクス)ホルダー限定のオフ会であったり、限定グッズ販売などが行われるかもしれませんね。

 

2022年8月追記

Yuga Labsが正式にCryptoPunks(クリプトパンクス)とMeebitsホルダーに完全な商業化権を付与しました。

これによって「テレビ番組、フードトラック、衣類など、Bored Ape Yacht Club(BAYC)コミュニティが実現してきたようなプロジェクト」を自由に実行できるようになりました。

 

Bored Ape Yacht Club(BAYC)では一足先に商業化権が認められており、BAYCを題材にしたテレビ番組やBAYCをテーマにしたレストランなどがすでにオープンしています。

もしかしたら今後、CryptoPunks(クリプトパンクス)の番組やレストランが登場するのも、そう遠い話ではないかもしれませんね。

CryptoPunks風のクッキーみたいなのが販売されれば面白そうです。

 

日本国内でも国内初NFT CNP(Crypto Ninja Partners)のホルダーは商業化権を付与されており、二次創作が盛り上がっています。

CryptoPunksの価格

先述したとおり、CryptoPunks(クリプトパンクス)のキャラクターの中でもエイリアンや類人猿は希少価値が高く、人間などの比較的レアリティが低いものとは価格に差があります。

ここでは、2022年6月22日時点での価格を記載します。

最新情報は、OpenSeaをご参照ください。

ミント価格

無料でミントされました。

最安値(フロアー価格)

66ETHです。

CryptoPunksの公式情報

CryptoPunksの購入方法

CryptoPunks(クリプトパンクス)はNFTコレクションの取引サイトOpenSea CryptoPunksページで購入が可能です。

【購入の仕方について、詳しくはこちら】
NFTマーケットプレイス(取引所 )とは?最初はココ!OpenSea(オープンシー)について解説

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