世界中で話題になっている「メタバース」ですが、その中でも注目を集めているものの一つが「XANA(ザナ)」です。
XANAとは、NOBORDER.z(ノーボーダーズ)が開発を行っているメタバースプラットフォーム。
将来的には、XANAで稼いだお金だけで生活する人が生まれる可能性も。
この記事では、そんな話題のメタバースプラットフォーム「XANA」の概要や特徴、将来性などを解説していきます。
XANAとは?
※公式YouTube動画より引用
XANAとは、NOBORDER.z(ノーボーダーズ)という多国籍IT企業が開発しているメタバースプラットフォームのこと。
>>メタバース(Metaverse)とは?
2022年初頭にプロジェクトがローンチされ、わずか半年ほどで世界的なメタバースへと成長しました。
将来的には、XANAメタバース上でビジネスを行い、その収入だけで暮らしていく方々が一般的になるかもしれません。
運営企業「NOBORDER.z」
出典:公式サイトより
XANAを運営しているのは前述のとおり、NOBORDER.z(ノーボーダーズ)という多国籍IT企業。世界15ヵ国以上、100人を超えるメンバーが在籍しています。
会社名 |
NOBORDER.z FZE(ノーボーダーズ) |
所在地 |
Business Center, AI Smooch Building, UAQ Free Trade Zone, Umm AI Quwain, UAE. |
事業内容 |
ブロックチェーン技術、VR、XR、AI、NFTの開発とサービスの運営 |
代表者(CEO) |
Rio Takeshi Kubo (久保武士)(@rio_noborderz) |
企業サイト |
CEOのRio氏は、日本の奈良県生まれの純粋な日本人で、高校時代から音楽活動を行なっていました。
その後2001年に渡米し、2005年にはダンスロックユニット「SaGa」を結成。大人気アニメ「頭文字D」の挿入歌を手がけた実績があります。
具体的には、国境や人種、歴史など関係なく、メタバース上で世界中の人々が繋がりあえる世界の実現を目指しているとのこと。
メタバースであれば、そんな素敵な世界が実現できそうですよね。
パートナーシップ
出典:公式サイトより
XANAは、多くの有名企業や著名ブランド、地方自治体などに導入されています。
この他にも、100を超えるアニメやマンガのライセンスを取得しています。
また、東京都江東区とタッグを組みバーチャル展覧会を行ったり、タイで最も有名なムエタイ大会と提携するなど、幅広いパートナーシップを築いています。
今後は、世界トップ3の観光大国との提携を発表する予定もあり、ますます目が離せません。
XANAの特徴
出典:公式サイトより
XANAの特徴は以下のとおり。
- 皆んなが作る皆んなのためのメタバース
- 独自のブロックチェーン
- マルチデバイス
順番に見ていきましょう。
皆んなが作る皆んなのためのメタバース
XANAの代表Rio氏は、理想のメタバースとして、以下のようなビジョンを掲げています。
企業が所有するものではなく、メタバースに関する全てのことを、参加するメンバーみんなで意思決定していくもの。
Rio氏のVoicyでの発言より
つまり、個人が消費者ではなく、一人一人がXANAのオーナーとも言えますね。
この考え方は、Web3.0の時代において理想とされているものです。
>>Web3.0とは?インターネットの民主化がもたらす未来像と課題
XANAが、Web3.0を体現するメタバースになる日は近いかもしれません。
独自のブロックチェーン
XANAでは、メタバースのために最適化された独自ブロックチェーン「XANAチェーン」を実装しています。
XANAチェーンは、イーサリアムのサイドチェーンとして開発されたもので、特徴は以下のとおり。
- 高速な取引スピード
- 低い取引手数料
- マルチチェーンサポートとブリッジネットワーク
XANAチェーンは、メタバースに最適化されているため、イーサリアムとは比べものにならない取引スピードや低い取引手数料を実現しています。
また、イーサリアムだけでなく、主要なブロックチェーンのサイドチェーンとしても利用できます。
上記のような特徴があるため、今後もますます世界中の企業やブランド、地方自治体との連携を拡大していくことは間違いありません。
マルチデバイス
XANAは、スマートフォンやPCに加えて、VRやARにも対応しています。
その他の主要なメタバースと比べると、対応しているデバイスの多さが分かりますね。
XANA |
Decentraland |
Sandbox |
Axie Infinity |
|
モバイル(スマホ) |
○ |
- |
- |
○ |
デスクトップ(PC) |
○ |
○ |
○ |
○ |
VR(仮想現実) |
○ |
- |
- |
- |
AR(拡張現実) |
○ |
- |
- |
- |
対応デバイスの多さは、ユーザー数の増加に大きく影響します。特にスマホ対応であれば、多くのユーザーが参入しやすいので、今後のXANAの成長が期待できます。
XANAのネイティブトークン「XETA(ゼータ)」
出典:公式サイトより
トークン名 |
ゼータ |
ティッカー |
XETA |
総発行量 |
50億トークン |
ネットワーク |
イーサリアム, BSC, ポリゴン |
XETAは、XANAメタバース内で使用される仮想通貨。
ネットワークとしては、現状、イーサリアムやBSCなどに対応しており、今後XANAチェーンが正式に運用開始された後は、4つのチェーン対応の汎用性の高い仮想通貨になります。
XANAが提供するサービス
XANAは、様々なサービスを提供しています。
- メタバース内の「ランド」
- NFTゲーム「NFT Duel」
- NFTマーケットプレイス「XANALIA」
メタバース内の「ランド」
出典:公式サイトより
XANAメタバース内の3D仮想空間はランドと呼ばれています。ランドは15万区画存在しており、その全てがNFT。リアルの土地と同様に、ランドは購入や賃貸可能です。
XANAを活用すれば、現実世界では難しそうなビジネスも簡単に実現できそうですね。
NFTゲーム「NFT Duel」
出典:公式サイトより
NFTDuelとは、XANAが提供するNFTカードを用いて遊ぶ「カードゲーム」のことです。
自信が保有するNFTカードでデッキを組み、他のユーザーと対戦します。
なお、メタバース上でカードゲームを行う大きなメリットは以下の2点。
- 迫力のあるデュエルシーンを体感できる
- デュエルに勝つことで報酬が得られる
現実世界とは異なり、自分がアニメの世界に入り込んだようなデュエルシーンが体験できます。カードゲームにハマった経験のある人なら、一度は憧れますよね。
XANAの代表Rio氏は、「XANAメタバースで稼いだお金だけで生活できる人を作りたい」と語っているので、将来的にはカードゲームが仕事になる、夢のような世界が実現されるかもしれません。
NFTマーケットプレイス「XANALIA」
出典:公式サイトより
XANAは、「XANALIA」という独自のNFTマーケットプレイスを展開しています。
ユーザーは、XANAで利用する土地のNFTや、NFTDuelで利用するNFTカードなどを、XANALIAを介して売買可能です。
なお、XANALIAの特徴は以下のとおり。
- マルチチェーン対応
- クレジット決済可能
- 日本語対応
イーサリアムだけでなく、BSC(バイナンススマートチェーン)やPolygon(ポリゴン)にも対応しています。
ちなみに2021年には、「期待のNFTマーケットプレイNo.1」を獲得していますよ。
>>次世代型NFTマーケットプレイスXANALIA(ザナリア)が日本マーケティングリサーチ機構の調査で3冠を獲得しました!
XANAが手がけるNFTプロジェクト
出典:公式サイトより
XANAは、様々なIPとコラボしたNFTコレクションや、独自のNFTコレクションを手がけています。
- ULTRAMAN NFT
- ROOSETRFIGHTER NFT
- ASTROBOY x JAPAN(ご当地アトム)NFT
- スケートボードNFT
- コシノヒロコ氏とコラボしたウェアラブルNFT
- XANA Genesis
ULTRAMAN NFT
出典:公式サイトより
ULTRAMANは、1966年に放送された「ウルトラマン」の世界の続きを描いた日本の漫画作品。
そんなULTRAMANをNFT化したのが「ULTRAMAN NFT」。ULTRAMAN NFTは、前述した「NFT Duel」において使用できますよ。
ROOSETRFIGHTER NFT
出典:公式サイトより
ROOSTER FIGHTER(ニワトリファイター)は、日本の漫画家である桜谷シュウさんによる漫画作品。そんな作品の主人公のニワトリをNFT化したのが「ROOSETRFIGHTER NFT」です。
日本国内では、初回販売で1億円を超えたプロジェクトはほとんど存在せず、大成功のNFTプロジェクトだと言えます。
なお、ROOSETRFIGHTER NFTはNFT Duelには使用できませんが、アバター機能や繁殖機能があり、XANAユーザーからの人気が高いNFTです。
ASTROBOY x JAPAN(ご当地アトム)NFT
出典:公式サイトより
言わずと知れた日本を代表するアニメ「鉄腕アトム」も、NFTカードとして販売されています。
NFTカードの絵柄は、実際に観光地に足を運びたくなるような、鉄腕アトムと鳥取県の名所や風景がコラボしたものになっています。
今後は、鳥取県だけでなく他の県ともコラボする可能性があるとのこと。
なお、ASTROBOY x JAPAN(ご当地アトム)NFTは、ULTRAMAN NFTと同様に、NFT Duelで使用可能です。
スケートボードNFT
出典:公式サイトより
スケートボードNFTは、XANAメタバース内でアバターが乗れるNFTです。
株式会社ZETA、株式会社STYLUS、WOOD by Morita Manabu氏(グラフィティアーティスト)のコラボによって開発・発表されました。
メタバースの世界をスケボーに乗りながら探索できるのは、とてもワクワクしますね。
コシノヒロコ氏とコラボした「ウェアラブルNFT」
出典:公式サイトより
「ウェアラブルNFT」は、アバターのためのファッションNFTです。
デザインしたのはパリコレでも活躍する日本を代表するデザイナー「コシノヒロコ」氏。
メタバース上のNFTとはいえ、超有名デザイナーがデザインする服なんてそうそう着れないですよね。
XANA:Genesis
出典:公式サイトより
XANA: Genesis は、XANAのメタバース上で利用できるAI搭載のジェネラティブNFTのこと。美しい女性かつ近未来的なビジュアルが特徴的です。
これまでご紹介してきたULTRMAN NFTやニワトリファイターNFT、鉄腕アトムNFTなどは、すでに存在する日本のIPをNFT化したものです。
また、既存のNFTコレクションには存在しなかった「メタバース上のAIパートナー」という、革新的なコンセプトを掲げています。
XANA: Genesisは2022年7月23日に販売開始され、大きな注目を集めました。AI を搭載しているため、今後アップデートが進み、ますますその価値が高まっていきそうです。
XANAのロードマップ・将来性
出典:公式サイトより
XANAのロードマップは以下のとおり。
時期 |
内容 |
2019 Q4 |
開発キックオフ |
2020 Q4 |
・DJANE JAPANライブストリーミングテストイベント開催 |
2021 Q1 |
NFTマーケットプレイスバージョン1 XANALIAローンチ |
2021 Q2 |
東京オリンピック2020のための江東区ハートフルミュージアム in メタバース開催 |
2021 Q3 |
・2021年ミラノ・ファッション・ウィークのバーチャルヒューマン・ファッションショーの発表 |
2021 Q4 |
・NFT Weeks Tokyoをメタバース上に開催 |
2022 Q1 |
・モバイル版メタバースアルファローンチ |
2022 Q2 |
・NFTコレクション第1弾ローンチ |
2022 Q3 |
・デスクトップ版メタバースアルファローンチ |
2022 Q4 |
・VR版メタバース・パブリックアルファ |
引用:XANA公式サイトより
現在、NFT Duelやランドの開発、独自NFT XANA:Genesisなどは全て始まったばかりで、α版のものがほとんどですが、正式リリースやアップデートが控えています。
XANAの代表Rio氏が実現を目指す「国境など関係なく、メタバース上で世界中の人々が繋がりあえる世界」に向けて、これからも目が離せない大注目のプロジェクトです。
XANAの始め方
XANAでは、メタバースアプリとNFT Duel(α版)のそれぞれが楽しめます。
・iOS : https://apps.apple.com/jp/app/xana/id1524283847
・Android : https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nbi.xana
メタバースとNFT Duelは、今後アップデートを重ねていく予定です。そのため、現在は全ての機能を利用できるわけではありません。
XANAの成長を見守るとともに、熱意のある方は「公式のDAO(Discord)」に参加して、XANAを盛り上げていきましょう。
https://discord.com/invite/XANA