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web3.0とは?インターネットの民主化がもたらす未来

Web3.0とは?インターネットの民主化がもたらす未来像と課題

仮想通貨などの投資をしていると「Web3.0」という言葉を頻繁に目にするのではないでしょうか。

最近ではメディアでも取り上げられることが増えてきました。

「最近よく聞く、Web3.0ってなに?」
Web3.0のなにがスゴイの?」
Web3.0で私たちの生活はどう変わるの?」

このような疑問にわかりやすくお答えします!

<この記事で分かること>
・Web3.0とは、非中央集権的な新時代のインターネットのこと
・インターネットの歴史「Web1.0」「Web2.0」について
・Web3.0はプラットフォームへの依存問題を解決する
・Web3.0には課題もある

Web3.0(Web3)とは?

web3.0とは

 

Web3.0とは、新時代のインターネットの在り方を表す言葉であり、現在のWebの問題点を解決できると期待されています。

新時代と言っても、Web3.0は未来のお話ではありません。

私たちはすでにWeb3.0に片足の指くらいを突っ込んでおり、Web3.0はまさに今、ものすごい勢いで開発され、あなたの生活にも関わりだしているのです!

 

では、なにがインターネット新時代到来のきっかけとなったのでしょうか?

それは、2008年に発明されたブロックチェーン技術です。

ブロックチェーン技術とは、仮想通貨を支える技術で、簡単にいうと「データを参加者全員で管理・監視して不正を防ぐ」ことができる仕組みです。【参考記事】そもそもブロックチェーンとは?基本的な仕組みの話

ブロックチェーン技術は、金融業界(仮想通貨)だけに限らず、さまざまな業界で応用が可能です。

そして、インターネットの世界に、これまでとは一線を画す大きな進化をもたらしました。

Web3.0時代の幕が開けたのです。

Web(インターネット)の歴史

インターネットの歴史

 

具体的に、Web3.0はどのように進化したのか?それがどうすごいのか?を知るために、まずはインターネットの歴史についてみていきましょう!

 

Web(インターネット)は約55年前(1967年)に発明され、今日に至るまで進化し続けてきました。

Webの時代に明確な定義はありませんが、現在から振り返ると、大きく3つの時代に分けることができます。

これが、「Web1.0」「Web2.0」そして新時代の「Web3.0」です。

ここでは、Web1.0とWeb2.0の概要と特徴を解説し、現在主流であるWeb2.0が抱える課題について取り上げます。

Web1.0とは【ホームページの時代】

概要

一般的に、1990年代半ば~2000年代半ばくらいまでをWeb1.0の時代と考えます。

Windows95の時代をイメージしていただければわかりやすいですね!(若い方はピンとこないかも知れません・・・。)

インターネットが素人でも扱えるようになったことで一般に普及し、利用者が一気に増えていきました。

これまでの情報発信は、新聞やテレビなどの限られたメディアにしかできないことでしたが、インターネットの普及により個人が「ホームページ」などを作り、世界に情報発信することが可能になった時代です。

特徴

・Yahoo!、Google、MSNメッセンジャーなどの一般ユーザー向けサービスが個別に発展
・ユーザーは使いたいときにインターネットに接続し、ホームページなどを閲覧
・基本的に情報は一方的に発信される

 

Web2.0とは【SNSの時代】

web2.0のイメージ

概要

2000年代半ば~始まり、現在の主流になっているインターネットをWeb2.0といいます。

ブロックチェーン技術によるWeb3.0の登場により、これまでのインターネットがWeb2.0と呼ばれるようになりました。

Web2.0ではブログやSNSが登場し、情報は双方向にやり取りされるようになりました。

また、接続も高速で安定するようになり、テキストだけでなく画像や動画の共有も簡単にできるようになりました。

特徴

・誰もが気軽に情報発信し、インターネット上でコミュニケーションする
・プラットフォーム(YouTubeやInstagramなど)を使い情報をやりとりする
・メガテック企業(GAFAM)の台頭

GAFAM(ガーファム)とは、世界で強大な影響力を持つIT企業5つ【Google、Amazon、Facebook(現在のMeta)、Apple、Microsoft】の頭文字を並べたものです。(すべてアメリカ企業)

Web2.0の課題「特定企業への依存」

現在主流であるWeb2.0ですが、最近特に問題になっていることがあります。

それは、ほとんどのユーザーがプラットフォームのコンテンツを介して情報をやり取りすることから、GAFAMなどの特定の運営企業への依存度が高まっているという問題です。

「なぜGAFAMに依存することが問題なの?」
「便利なものは使えば良いじゃない。」

このように思われるかも知れませんが、多くの人が特定のプラットフォーム(企業)に依存するということは、特定企業の権力集中を招き、

・運営のさじ加減ですべてが決まってしまう
・個人情報が集中することによるセキュリティリスク

などの問題を引き起こすのです。

具体的にどのような問題が起こるのか

問題の具体例としては次のようなものがあります。

・フォロワーがたくさんいてもプラットフォームがなくなればすべて消えてしまう
・ブログ収入はGoogle検索の順位次第(=Googleのルール次第)
・YouTube動画が運営の方針により削除される
・企業がハッキングを受けたときに個人情報が流出する

YouTubeやブログなどで生計を立てる人も増えてきた今の時代、これらは、特定企業のさじ加減一つで個人の人生が左右されてしまう危険があることを意味しています。

 

また、より大きな視点で問題を捉えると、特定企業がインターネット上の情報、引いては世論、政治を操作することができてしまうということが考えられます。

Web2.0で台頭したGAFAMのプラットフォームへの依存は、個人にとっても世界にとっても非常に大きな問題なのです。

この問題を解決できると期待されているのが、ブロックチェーン技術が生み出したWeb3.0です!

 

Web3.0とは【民主化の時代】

web3.0とは

 

Web2.0でGAFAMに集中していた情報と権限は、ブロックチェーン技術により透明性高く分散管理できるようになりました。

これこそが、Web3.0の特徴である非中央集権的なインターネットの在り方です。

つまり、誰もが参加できて、参加者全員で管理・運営される民主的なインターネットが可能になったのです。

Web3.0の特徴

では、インターネットが非中央集権的になることで、具体的にどのようなことが起こるのでしょうか。

Web3.0が可能にする世界について解説します!

トラストレスが可能になる

「トラストレス」とは、なにかやり取りをする際に「信用を担保する第三者が必要ない」ことを意味し、Web3.0のキーワードのひとつです。

例えば、銀行の送金システムとビットコインを比較してみましょう。

私たちが銀行で送金する場合、「銀行という仲介機関がきちんと相手にお金を届けてくれる」と信用していなければ、取引は成り立ちません。

しかし、ビットコインなどの仮想通貨の場合は、そのような仲介機関は存在しません。

送金に関するデータは透明性が高いシステムで分散管理されているので、わざわざ信用できる第三者を立てなくても、参加者全員で管理・監視して不正が行えないことを全員が知っているのです。

トラストレスになることで、権限を持った特定の仲介者や管理者は不要になります。

Web3.0では、あらゆるやり取りがブロックチェーン技術によってトラストレスになっていき、これがインターネットの民主化を加速させます。

セキュリティの向上

Web3.0では情報が一カ所に集中せず分散管理されます。

そのため、一つのサーバーがハッキングされても、大量の個人情報が流出するということにはなりません。

また、サービスの運営自体が分散的になるため、不正アクセスやデータ改ざんなどのリスクも減ります。

著作権問題の解決

Web2.0では、画像などのデジタルデータは簡単に複製ができ、著作権や所有権の証明が難しいものでした。

Web3.0においては、デジタルデータの著作権や所有権を明確に管理・行使することができます。

ブロックチェーン技術により、そのデータが唯一無二の本物であり、誰が作り、誰が所有しているのかまで、誰もが見えるようになるのです。

この仕組みを利用したデータを「NFT(Non-Fungible Token)」と言い、Web3.0業界ではすでに売買が行われ、大きな盛り上がりを見せています。

【参考】NFT(エヌエフティ―)とは?

デバイスやOSから解放される

Web3.0では、特定のOSやデバイスを使わなくても、あらゆるサービスを利用できるようになります。

例えば、現在はiOS用のアプリはiOSでしか利用できない、といったデバイスやOSの制限がありますが、Web3.0のアプリやサービスはインターネットに接続していれば誰でもアクセスすることが可能なのです。

Web3.0の課題

本当の意味で自由なインターネットに向かって突き進んでいるWeb3.0ですが、いくつかの課題もあります。

参入障壁が高い

Web3.0の利用にはウォレットが必要であり、このことが一般ユーザーの参入障壁となっていると言われています。

知ってしまえばさほど難しくないウォレット作成ですが、すでに充分に便利なWeb2.0のインターネットを使っているユーザーは、あまりウォレットの必要性を感じていないのが現状です。

管理者がいない

管理者がいないということは、自由である一方で、トラブルがあったときなどの問い合わせ先がなく、サポートが受けられません。

一言でいってしまうと、「すべて自己責任」ということになります。

これを不安に思う方も一定数いるはずです。

犯罪に使われる

ブロックチェーンのシステムがあれば犯罪が起こらない、ということはありません。

Web3.0に多くの人が集まるほど、悪いことをする人も増えます。

Web3.0でも詐欺やハッキングは少なからず発生しており、システムに問題がなくても資産が不正に奪われてしまうことがあるのです。

法整備が間に合っていない

ものすごいスピードで開発されているWeb3.0。

現状、法整備が間に合っておらず、規制や監視体制などは曖昧です。

今問題ないことでも、来年には違法になっていることがあるかもしれません。

今後どのような法的制限が出てくるかは注意して見ておく必要がありますね。

 

以上、現在のWeb3.0の課題を挙げさせていただきました。

こうした課題の一部は、テクノロジーやサービスにより解決されつつありますが、どれも今すぐに解消できるほど簡単なものではありません。

また、Web3.0の開発が進むにつれて、新たな問題も出てくるでしょう。

近い将来、これらの問題はWeb4.0によって解決されるのかもしれません。

私たちは今、インターネット激動の時代を目の当たりにしているのです。

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