お目当てのNFTを購入しようと思ったら既に買われていた、なんてことはありませんか。人気のNFTの売買はまさに早い者勝ち。今回は、NFTの売買や気になるプロジェクトの動向をチェックするのにおすすめのツール、Gem(ジェム)についてご紹介していきます。Gemを使えば複数のマーケットを横断して価格を確認したり、NFTをまとめて購入してガス代を節約、なんてことも可能になります。
詳しく解説していく前に、最もメジャーなマーケットプレイスOpenseaについておさらいしたい方はこちらから!
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Gem(ジェム)って?
Gem公式から引用しています
トップページには出来高順でコレクションが並んでいます。
Gem(ジェム)とはNFTの売買や動向をチェックするのに特化したツール。ツールと言ってもブラウザ上で動作するもので、誰でも使用できます。一番の特徴は、複数のマーケットを横断してプロジェクトの動向を把握できること。OpenseaやLooksRareなどそれぞれのNFTマーケットは独立しており、同じプロジェクトであってもマーケットによって最低価格が異なるのが常となっています。
マーケットによって販売手数料が異なるため、売り手が手数料を加味した上で出品しているんですね。Gemに登録されている主要なマーケットの販売時にかかる手数料はこちらです。
このように最大2%の差があり、高額なコレクションになればなるほど販売価格に影響してきます。価格差をマーケットごとにチェックしていくのは手間ですし、他よりも高く購入してしまう可能性もあります。マーケットを横断してコレクションをチェックし売買できるGemは売り手にとっても買い手にとっても便利なツールというわけです。それでは実際に使用できる主な機能を見ていきましょう。
リアルタイムで売買をチェック!
まずはお目当てのコレクションを検索していきましょう。黄色い丸の箇所をご覧ください。「LIVE VIEW」となっており、マーケットと同期していることを表しています。いずれかのマーケットで購入された作品にはトランザクションが通っていることを示す表示がされ、売れ行きがリアルタイムでわかります。
「機能」と呼ぶには少しささやかですが、リアルタイムで売買の様子を表示してくれるのはとても便利なものです。サイトのデザインも相まって慣れてしまうと他のマーケットが使いにくく感じるほど。
Gem公式から引用しています
すでに売れてしまった作品が表示され続け、安値で買おうとしたものが買えなかった、というすれ違いがなくなるだけでNFTの取引はぐっと快適になります。デザインも優れており、マーケットの動きが視覚的にわかりやすくなっています。頻繁に取引されているコレクションにおいては、どのような特徴を持った作品が優先的に売れているか見ていくとトレンドを掴みやすくなるでしょう。
フロアを一掃!スイープ機能
Gem公式から引用しています
Gemではスイープ機能があり、NFTの個数や価格を指定してまとめて購入することができます。画像の黄色い丸で囲ったほうきのアイコンから、個数を指定してフロア(最低価格)から購入することもできますし、価格を指定して「0.5ETH」以下で販売されている作品を全て購入、といった選択もできます。
スイープとはNFTをフロアにあるものからまとめて購入する意味で、主にクジラと呼ばれる大口の購入者によって行われます。例えば下記のツイートでは、Murakami.Flowerが6個まとめて購入されたことを知らせています。もちろん低価格のコレクションならまとめて購入しても大きな金額にはなりませんが、高額なコレクションがスイープされた際にはこのようにTwitter上でBotがそれを知らせてくれます。
こちらはコレクションの開封前に、まとめて複数個を確保しておきたい、なんてときに役立つ機能ですね。
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マーケットごとに値段が決められるリスティング機能
Gem公式から引用しています
Gemは購入だけでなく、リスティング(販売)を行う際にも役に立ちます。Gemでは購入する際と同じように、複数の作品を選択してリスティングできます。またマーケットごとに販売価格を決めることもできるんです。冒頭にお話ししたように、マーケットプレイスによって販売手数料は異なっています。同じ作品であっても手数料を考えればマーケットごと、個別に値段を設定したいですよね。
Gem公式から引用しています
同じ作品をOpensea、LooksRare、X2Y2とそれぞれのマーケットで価格設定を行い、手数料も価格に応じて計算してくれます。コレクションによって、運営サイドが設定したロイヤリティ(作り手が手にする手数料)は異なります。Gemはリスティング時にロイヤリティもまとめて表示し、販売後に手にする売上をわかりやすくしてくれます。こちらも一度使うと便利で手放せなくなる機能の一つと言えるでしょう。
Gemの情報
今回は一度使うと欠かせない、Gemについてご紹介しました。多機能なツールでご紹介できなかった部分も多くあります。ぜひサイトから気になっているコレクションをチェックしてみてください♪