この記事では、バーチャルスニーカーが有名なNFTファッションブランド「RTFKT(アーティファクト)」について解説しています。
・メタバースで使えるファッションアイテムを多数リリース
・アイテムは拡張現実で着用できたり、物理的なスニーカーを入手することもできる
・村上隆とのコラボコレクションは「Clone X」と「Clone X Forging」
・RTFKTがメタバースで実用化される未来とは
RTFKT(アーティファクト)とは
RTFKTは、2020年に3人のクリエイターによって設立されたデジタルファッション企業です。
Web3の盛り上がりを敏感に捉えたこの新進気鋭のブランドは、「デジタル時代のLVMH※」とも言われており、過去のバーチャルスニーカーのオークションでたった7分で約3億3,200万円を売り上げたこともあります。
このことで一躍有名になったRTFKTは、Web3業界への参入を進めていた大手スポーツアパレルブランド「ナイキ」の目に留まり、2021年12月に買収されました。
現在はナイキ傘下の企業として、バーチャルスニーカーをメインに展開しつつ、デジタルファッション全般を取り扱うブランドとして日々進化を続けています。
業界内外で大きな注目を集めているRTFKTの特徴と注目のトピックを解説していきます!
バーチャルスニーカーが爆発的ヒット中!
RTFKTの代表作であるバーチャルスニーカーは、デザインがカッコイイだけでなく、デジタルならではの仕掛けが多くのファンの心をつかんでいます。
現実では物理的に不可能なデザインや、動きがあったり、色や柄をカスタマイズできるなど、まるでアニメや映画に出てきそうな多種多様なスニーカーは「見慣れたものなのに新しすぎる!」と注目されています。
引用元:nstagram.com
しかも、元々ファンが多い一流ブランドが制作しているという安心感と話題性は、注目せずにはいられませんね。
NFT・メタバースと相性抜群のスニーカー
RTFKTのスニーカーは、なぜこれほどまでに成功しているのでしょうか。
メタバース業界が盛り上がりつつある今、デジタル×ファッションの波が来ているのは誰もが感じているところだと思います。
実は、ファッションの中でもスニーカーは、NFT・メタバースとダントツで相性が良いのです。
現実世界で「収集」「転売(二次販売)」の代表格ともいえるスニーカーは、そもそもNFTと相性抜群。
さらに、RTFKTのスニーカーは、メタバースでの実用化を見据えた規格で制作されているため、単なるCGのスニーカーNFTよりも新しい体験と価値を創り出せるのです。
・世界中の人に二次販売できる
・偽物が出回ることがない(本物がわかる)
・場所を取らない
・材料や工場不要で環境に優しい
・履いて汚れたりして価値が落ちない
・世界中のスニーカーコレクターと繋がれる
・メタバースやゲームで着用できる
現実世界でも着用できる!拡張現実(AR)にハマる人続出
RTFKTのデジタルファッションは、SnapChatというアプリを使えばまるで実際に現実で着用しているかのように見ることができます。
履いている様子だけでなく、ネオンのように柄がチカチカ動く様子が見れるので、ぜひ再生してみてくださいね!
SnapChatのRTFKT Studiosページでは、スニーカー以外にもRTFKTのジャケットやジーンズを着用した人の動画がたくさん見られて楽しいですよ。
物理的なスニーカーと交換できる「Space Drip」
RTFKTのバーチャルスニーカーは、現実世界のスニーカーとしても履くことができます。
Space Dripは、RTFKTが集めた生え抜きのデザイナー18名がデザインしたデジタルスニーカーを物理的に制作するプロジェクトです。
現在、「RTFKT Capsule Space Drip」と「RTFKT Capsule Space Drip 1.2」の2つのコレクションがあります。
そして最近、19人目のデザイナーとして「メタバースの女王」とも言われているセレブ、パリス・ヒルトンが選ばれました。
パリス・ヒルトンのスニーカーは、他のデザインをすべて集めると入手できる特別なアイテムとなっています。
相当な値が予想されるこちらのスニーカー・・・、現在はまだ誰も入手していないようです。
村上隆とのコラボレーション「CloneX」
NFT界で活躍する現代美術家の村上隆は、RTFKTと関係が深いアーティストです。
RTFKTは村上氏が率いるアーティストマネジメント会社「Kaikai Kiki」と共同で、3Dアバターのコレクション「Clone X」をリリースしています。
Clone Xは、村上隆がデザインしたモチーフを組み合わせたクローン2万体のNFTコレクション。
RTFKTのNFT他、メタバース系NFTアイテムを装着して楽しむことができます。
現在のフロア価格(出品最低価格)は5.69ETH(約132万円)と非常に高く、その人気ぶりが伺えます(OpenSeaコレクションページ)。
さらに、Clone Xのホルダーには、村上隆のオリジナルNFTコレクション「Murakami. Flowers」のホワイトリスト権も付与されるなど、プロジェクトの価値を高め合う積極的なコラボレーションがなされています。
また、8月31日にリリースされた「Clone X Forging」は、Clone Xのホルダーがミント(発行)できる仕組みになっているアパレルNFTコレクションです。
Clone XのDNAタイプに一致したファッションデザインを、1つのCloneX NFTにつき2つミントできます。
RTFKTが実用化されるメタバース世界とは
RTFKTは、来たるメタバース世界での実用化に向けて突き進んでいます。
最近は、RTFKT以外にも「ルイ・ヴィトン」「バーバリー」「アディダス」「トミーヒルフィガー」「フランクミューラー」など、様々な有名ファッションブランドがメタバースファッションの開発を進めています。
メタバースが一般的になる世界とはどのようなもので、そこで着飾ることにはどんな意味があるのでしょうか。
現在、各社棲み分けをしていてほとんど互換性がないメタバースですが、将来的に相互利用できるようになれば、アイテムの行き来が自由になり、メタバースのクローゼットを完全に共有することができます。
そんな未来を想像すると、ワクワクしますね!
お忘れかもしれませんが、一昔前は携帯電話のメールの絵文字もキャリアによってバラバラで、異なるキャリア間で絵文字を使うと「═」こんな表記になっていました。
今では当たり前の絵文字のキャリア互換ですが、筆者が高校生だったときにそれは実現し、他キャリアの友達にも絵文字が送れることに喜びと快適さを感じたことを覚えています。
今は連立してつながりが薄いメタバースも、近い未来、ブロックチェーンと企業の垣根を越えて繋がっていくはずです。
その頃にはメタバースは生活の一部となっていて、私たちは各々デジタルファッションを楽しむようになるでしょう。
デジタルファッションはただの飾りではなく、信条や所属コミュニティを示すものであり、バーチャル上の自己表現であり、アイデンティティそのものなのですから。
そんな新時代に向かって邁進するブランドRTFKTに、今後も注目していきたいと思います!
RTFKT(アーティファクト)の購入方法
RTFKTは、二次流通のマーケットプレイスOpenSeaで購入可能です。
OpenSeaでの購入方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
NFTマーケットプレイス(取引所 )とは?最初はココ!OpenSea(オープンシー)について解説
RTFKT(アーティファクト)の公式情報
・Twitter(約37万7,000人)
・ディスコード(万人)