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NFT Nouns ナウンズ)とは? Web3.0 DAO

1体100ETHのNFT Nouns(ナウンズ)とは?Web3.0を体現したNFT×DAOの仕組み

Nouns(ナウンズ)は、Web3.0の思想を体現した「NFT×DAO」のプロジェクト

 

プロジェクトが発行するNFTは毎日オークションにかけられており、一体あたり平均100ETHで落札されています。

 

また、以下のような特徴があり、Web3.0のもつポテンシャルを最大限まで引き出したプロジェクトとも言えます。

  • NFTの売上は100%コミュニティのお財布に入り、その使い道はNFTホルダーの投票によって決まる
  • 運営メンバー(Noun保有者)でなくとも議論への参加や企画の提案が可能
  • 著作権を放棄することで、誰でも自由に二次創作や商業利用が可能

 

この記事では、そんな話題のNFT×DAOのプロジェクトである「Nouns」の概要や特徴について解説していきます。

 

一目でわかるNouns(ナウンズ)

次の表は2022年6月28日時点の情報をまとめたものです。

プロジェクト名

Nouns(ナウンズ)

ブロックチェーン

Ethereum

コレクション

毎日1体ずつオークション形式で発行

ミント価格

オークションにより決定(直近30日の平均:106ETH

フロア価格(Open Sea

97ETH

最高入札額

613ETH

プロジェクト資金(トレジャリーウォレット残高)

26,876ETH

Twitterフォロワー数

5.7万人

NounsDAODiscord)参加者数

16千人

購入方法

公式サイト
Open Sea

 

Nouns(ナウンズ)とは?

Nounsとは?

Nouns(ナウンズ)は、Nounders(創業メンバー)によって作られたジェネラティブNFTプロジェクトのこと。NounsDAOというDAO(自律分散型組織)によって運営されています。

 

毎日一体ずつ生成されるNoun(NFT)をオークションで競り落とすと、Nounの保有者になると同時に、NounsDAOの運営メンバーになれます。

 

Nouns関連の用語をまとめると以下のとおり。

  • Noun=本プロジェクトにおいて発行される個々のNFT
  • Nouns=複数のNounやプロジェクト全体のことを表す
  • NounsDAO=プロジェクトを運営する組織
  • Nounders=プロジェクトを立ち上げた創業メンバー

 

なお、DAOやNoundersについては、さらに詳しく解説していきます。

 

DAOとは?

DAOとは?

DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の略で、日本語にすると「自律分散型組織」です。

 

文字にすると分かりづらいですが、簡単に言うと「プログラムによって管理された公正な組織」のこと。

 

それでもまだ意味不明かもしれませんので、株式会社と比較してみましょう。

株式会社

DAO

中央管理者

社長

スマートコントラクト(プログラム)

組織形態

ピラミッド型

フラット型

意思決定

トップダウン

メンバーによる投票

報酬

一定額(役員報酬、給与)

DAOへの貢献度により変動

上記のように、DAOは株式会社と異なり、中央管理者が存在せず、意思決定もメンバーによる投票で決まるため、公平性が高い組織だと言えます。

 

なお、スマートコントラクトは、あらかじめ設定されたルールに従って自動的に実行されるブロックチェーン上のプログラムのことです。

Noundersとは?

Nounsの創業に携わった10人の創業者のことであり、以下のメンバーで構成されています。

 

ピクセルアート界の重鎮@eboyarts氏や、6秒動画Vineの創業社長でありLootプロジェクトの創設者でもある@dhof氏など、NFT界隈で影響力を持った方々ばかりです。

 

なお、Noundersは創業メンバーですが、Nounの販売による収益は得ていません。その代わり、10個刻み(NounID #0, #10, #20, #30, …)のNounを受け取ることになっています。

 

Nounsの特徴

Nounsの特徴

出典:Twitter

Nounsの特徴は以下のとおりです。

  • 毎日一体のNounをオークション形式で販売
  • 売上は全てトレジャリーウォレットに入る
  • Nounはフルオンチェーンで作成される
  • 運営メンバー(Noun保有者)でなくとも議論への参加や企画の提案が可能
  • CC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)

 

順番に見ていきましょう。

 

毎日一体のNounをオークション形式で販売

NounsDAOが発行するNFT「Noun」は、24時間毎に一つ自動生成され、オークションにかけられます。

 

資金集めの仕組みがプログラムにより自動化されているため、中央の管理者が不要

 

他のNFTプロジェクトでは、10,000体などが一斉に販売される形式が多いものの、Nounsはその真逆の形式になっています。

 

また、Nounの平均落札価格は、驚きの一体106ETH(約1,800万円)
※直近30日の平均価格(2022年6月26日現在)

 

なぜこんなにも高額で取引されているか、要因ははっきりしませんが、筆者としては「Web3.0を体現した完璧なNFTプロジェクトだから」だと考えています。

 

上記を踏まえた上で、その他の特徴も見ていきましょう。

 

売上は全てトレジャリーウォレットに入る

Nounの販売(オークション)による売上は全て、プログラムによって自動的に「トレジャリーウォレット(NounsDAOのお財布)」に入ります。

 

トレジャリーウォレットに入った資金の使い道は、運営メンバーの独断で決められず、DAO内の投票によって意思決定されます。

 

そのため、運営が資金を勝手に使うことはできません。

 

運営メンバー(Noun保有者)でなくとも議論への参加や企画の提案が可能

冒頭で、Nounの保有者=NounsDAOの運営メンバーという話をしましたが、運営メンバーでなくとも、NounsDAOへ提案、議論へ参加可能です。

 

提案・議論された内容の最終決定権はNounsDAOの運営メンバー(1Noun=1票)にありますが、自分の提案が実行されるかもしれないので、参加してみたくなりますよね。

 

なお、提案や議論は、公式サイトのフォーラムから参加可能です。

 

Nounはフルオンチェーンで作成される

フルオンチェーンとは、NFT作品を構成するすべてのデータが、ブロックチェーンに記録されていることを指します。

 

ブロックチェーンは、分散型で改ざんが極めて困難なので、従来の一般的なインターネットとは異なり、永続性や信頼性が担保された技術と言えます。

 

つまり、フルオンチェーンであれば、NFTが永続的にブロックチェーン上に残り続けるというメリットがあります

 

あれ?NFT作品ってみんなフルオンチェーンじゃないの?と疑問に思う方も多いと思いますが、そうではありません。

 

実は、代表的なブロックチェーンであるイーサリアムは、一度に記録できるデータ量が約48KBほどしかありません。

 

そのため、以下画像のように「ブロックチェーン上にはURLだけを記録して、その飛び先(ファイルストレージ)は別の場所に存在する」NFTがほとんど。

Nounはフルオンチェーンで作成される

このような状態だと、飛び先のストレージデータが改ざんや消去されてしまう恐れがあります。

 

なお、フルオンチェーンNFTの代表格としては、CryptoPunksが挙げられますが、Nouns同様に、簡単なドット絵で構成されています。

 

CC0(シー・シー・ゼロ)

CC0(シー・シー・ゼロ)とは、著作権が生じている著作物やデータについて、自発的に権利を放棄して、パブリックドメインにしようという宣言です。

他の CC ライセンスが著作権を前提として「利用の許諾を行う」のに対して、CC0 は
1. 著作権を放棄し、
2. 放棄できない権利は無条件かつ永続的な利用許諾を行い、そして
3. 利用許諾も無効な場合には権利行使をしないということを「確約する」
という構成になっています。

引用:CC0とはどのような利用ルールでしょうか?

 

NounsはCC0を宣言しているため、二次創作や商業利用が自由に行えます。

 

そのため、以下のような流れでプロジェクトが発展していくと考えられます。

  1. Nounsの二次創作や商業利用が拡大する
  2. Nounsの知名度が向上し、プロジェクトに対する期待が高まる
  3. プロジェクトの趣旨に賛同する人が増え、オークションで安定的な収益が見込める
  4. その収益によってさらにプロジェクトが拡大する

 

CC0の宣言は、NFTプロジェクトにとって大きなメリットになりそうですね。

 

Nounsの展開事例

 

Nounsの展開事例として以下が挙げられます。

  • Bud Lightとのコラボ
  • Nouns 3D-printed fashion collection
  • Noun Cats

順番に見ていきましょう。

 

Bud Lightとのコラボ

Bud Lightとのコラボ

Nounsと世界的ビールブランドであるBud Lightは、以下の流れでコラボレーションしました。

  1. NounsDAOがビール型のNoun(NFT)をBud Lightに提供
  2. Bud Lightが米のスーパーボウルのCMにNounsを登場させる

アメリカのスーパーボウルのCMといえば、30秒の枠が7億円という驚きの金額で取引されるほど、影響力があるものです。

そんなCMでのコラボとなれば、 Nounsの知名度が大幅に上がることは間違いありません。

 

Nouns 3D-printed fashion collection

Nouns 3D-printed fashion collection

出典:Twitter

Nouns 3D-printed fashion collectionは、3Dプリンターによって作成されたNounsのパーツを組み合わせて、1つの服を作るというプロジェクトです。

 

実際に作られた服は以下のようなもので、今後はメタバース内で使用可能なデジタルファッションに発展していく可能性もあるとのこと。

Nouns 3D-printed fashion collection

出典:nouns.wtf/vote/26

 

メタバース上のファッションは、今後間違いなく伸びていく分野なので、Nounsへの期待がさらに高まります。

 

Noun Cats

nouncats

Noun Catsは、Nouns NFTの派生プロジェクトです。

 

2種類のコレクション(各5,000体)で構成されていて、それぞれの違いは以下のとおり。

  • The Invisibles:顔が透明
  • The Cats:顔が猫

 

両者の服装は同じで、顔(透明または猫)だけが異なるため、2つが揃うことでNoun Catsが完成する仕組みになっています。

 

また、両方揃ってNoun Catsが完成すると、特別なMint権限が得られるとのこと。

 

つまり、Mint権限を得るには、世界各国に点在する、ペアとなるNoun Catsのホルダーを見つける必要があります。

 

Noun Catsは「偶然の出会いを大切にする」NFTコレクションなので、このような仕様になっているのかもしれません。

 

この他にも、NounsDAOのサブDAOが運営するLil Nounsなど、さまざまな展開事例が存在しています。

 

NounsNFT(Noun)の購入方法

Nounは、以下2種類の方法で手に入れることができます。

 

どちらの方法でも、Nounの価格は約100ETHと、かなり高額になっています。

 

一般の方が気軽に購入できる金額ではないですが、Web3.0の思想を体現したプロジェクトなので、今後も盛り上がることは間違いありません。

 

Nounsの公式情報

Webサイト:https://nouns.wtf/

Discord:http://discord.gg/nouns

Twitter:https://twitter.com/nounsdao

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