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NFTビギナーガイド 初心者 始めに知っておきたいアレコレを丁寧に解説

NFTとは?初心者ガイド|始めに知っておきたいNFTのアレコレを丁寧に解説

NFTを最近知った方や、情報収集を始めたばかりの方の多くは、NFTについてこのような疑問をお持ちではないでしょうか。

「いろんな種類のNFTがあって、よくわからない」

「情報量が多すぎて、全体像がつかめない」

「知っておくべきプロジェクトはどれ?」

この記事は、これからNFTを買ってみたいと思っているNFTビギナーの方に向けての【NFTビギナーガイド】です。

NFTに関する基本的なこと・始めに知っておきたいことについて、できるだけわかりやすい言葉で解説しています。

【用語集】NFTに関わる覚えておきたい用語とともにお役立てください!

【この記事でわかること】
・NFT・NFTプロジェクト・NFTコレクションとは
・NFTが売れる理由4つ
・知っておくべきマーケットプレイス4つとその特徴
・知っておくべき代表的NFTプロジェクトとその特徴
・NFT取引で必要なものはウォレットと仮想通貨
・NFTで注意すべきことと対策方法

NFTとNFTプロジェクト

NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーン上にある唯一無二のデジタルデータのことです。

ブロックチェーンとは
仮想通貨を支える技術であり、データをみんなで管理・監視して、不正ができなくなる非中央集権型のシステムのこと。
【関連記事】そもそもブロックチェーンとは?基本的な仕組みの話

ブロックチェーン上のデータに鑑定書や所有権履歴の情報を紐付け、誰でもその情報を確認できるようにすることで、特定のデータが本物であると証明することができます。

この技術により、デジタルデータに、これまでなかった価値が生まれたのです。

このNFTの仕組みを使って資金調達やコミュニティ運営されるプロジェクトのことを「NFTプロジェクト」、プロジェクトに付随するNFTを「NFTコレクション」と呼びます。

世界中からメンバーが集まるNFTプロジェクトは、web3の世界に無数に存在しており、その中身は驚くほどバラエティに富んでいます。(そのため、掴みどころがなく、わかりにくい感じがします。)

web3におけるNFTの位置づけや、NFTプロジェクトの全体像(ブロックチェーンの棲み分けや、誰がどんな役割で関わっているのか)については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【図解】NFTの全体像をわかりやすく解説|Web3.0エコシステムとNFT

NFTはなぜ売れるのか?4つの理由

そもそも、NFTを購入する価値とはなんなのでしょうか?

単に、「アートが気に入って購入した」というコレクション目的の場合もありますが、多くの場合は他の理由によります。

ここでは、NFTが購入される主な理由4つを解説します。

  1. 投資目的
  2. コミュニティ
  3. ユーティリティ
  4. ロイヤリティ

1.投資目的

NFTへの投資は、高いリターンを得られる可能性があります。

これは、NFTが購入されている最大の理由だと考えられます。

当初は安くで入手できて、現在は超高額で取引されている有名なNFTプロジェクトといえば、CryptoPunksBoared Ape Yacht Clubです。

CryptPunksはもともと無料で配布されていたものですが、最高で約27億円で取引されています。現在のフロア価格(購入できる最低金額)は66.45ETH(約1,465万円)という驚愕のNFTです。

Bored Ape Yacht Club(略してBAYC:ベイク)も、NFT界で知らない人はいない、持っていたら文句なしにスゴイ人認定されるNFTです。当初の販売価格は0.08ETH(約2万1,000円)でしたが、現在のフロア価格は77.88ETH(約1,873万円)にまで上がっています。

これら2つのNFTプロジェクトは、あまりにも有名で桁違いの高額NFTですが、他にも無数のプロジェクトが販売価格よりもうんと高値で取引されています。

2.コミュニティ

NFTにおいて最も重要な要素が、コミュニティです。

NFTコミュニティとは、特定のNFTプロジェクトの運営チームと参加者の集まりのことです。

具体的には、コミュニティ限定のディスコード(web3でメインとして使われているチャットツール)があり、そこで相互コミュニケーションが行われるという形です。

NFTプロジェクトのコミュニティツールはディスコードとTwitterがメイン。
【関連記事】Discord(ディスコード)豆知識|英語コミュニティの情報を日本語に翻訳する方法

NFTコレクションは、コミュニティの参加証のような役割になっており、そのコミュニティに魅力を感じた人がNFTを購入し、仲間入りします。

コミュニティの魅力とは「クールである」「価値観が合う(ビジョンに賛同できる)」「有名人がいる」などです。

3.ユーティリティ

ユーティリティとは、NFTのホルダー特典のことです。

プロジェクトのNFTには、なにかしらのユーティリティが付随し、これを目的に(またはこれによりNFTの価値が上がることを期待して)NFTが購入されることがあります。

よくあるユーティリティの例としては

・関連コレクションのNFTエアドロップ(無料配布)
・IRL(現実世界の)イベントへの招待
・独自メタバースへの参加権

などがあります。

4.ロイヤリティ(適正な利益還元)

NFTの場合、クリエイター(アーティストや運営チーム)は仲介業者を通さずに作品を制作・販売することができます。

つまり、仲介業者に手数料を引かれることがないため、手元に利益が残りやすい構造になっています。

さらに、作品が二次販売されるたびに、クリエイターは半永久的にロイヤリティを得ることができます。

NFTは、作り手に適正な利益が還元されるシステムになっており、購入者は直接的にクリエイターやプロジェクトを応援することができるのです。

ロイヤリティの一部を女性の権利団体などに寄付しているプロジェクトも!
赤い羽根のような感覚でNFTを購入するコレクターもいるということ。特に、欧米は日本に比べ寄付文化が根付いている。
World of Women(WoW/ワールドオブウィーミン)とは|Web3の多様性を尊重する超巨大プロジェクト

知っておくべきNFTマーケットプレイス4選

NFTのマーケットプレイスは、NFTが売買されるオンラインサイトのことです。

現在、世界には250ほどのNFTマーケットプレイスがあると言われています。

知っておくべきマーケットプレイス4つと対応チェーン、特徴をまとめます。

  1. Ooensea
  2. LooksRare
  3. Rarible
  4. コインチェックNFT

OpenSea(OS)

引用元:opensea.io

対応チェーン:イーサリアム、ポリゴン、クレイトン、ソラナ

OpenSea(https://opensea.io/は世界最大のNFTマーケットプレイス。

登録コレクション数も世界トップで、NFTのさまざまな分野を網羅しています。

ウェブで検索すると日本語での情報もたくさんあるため、初めて使うマーケットプレイスとしては最適だといえます。

LooksRare(LR)

引用元:looksrare.org

対応チェーン:イーサリアム

LooksRare(https://looksrare.org/は2022年初めにローンチされた比較的新しいNFTマーケットプレイス。

OpenSeaの最大の競合と言われています。

ユーザーファーストのマーケットプレイスと言われており、一定額以上の取引をしたユーサーに独自のトークン($LOOKS)を付与するなど、ユーザー向けのサービス展開があることが特徴です。

Rarible

引用元:rarible.com

対応チェーン:イーサリアム、テゾス、ポリゴン、フロー

Rarible(https://rarible.com/は、2019年にローンチされた、古参NFTマーケットプレイスのひとつ。

イーサリアムベースのNFTに関しては、トップNFTマーケットプレイスの1つとされています。

プラットフォームがRarible DAOと呼ばれるDAOを介して管理されているのが特徴です。

コインチェックNFT β版

引用元:nft.coincheck.com

コインチェックNFT β版(https://coincheck.com/ja/nft)は、国内大手仮想通貨取引所であるコインチェックが運営するNFTマーケットプレイスです。

規模としては大きくありませんが、日本語なので操作がわかりやすく、ワンストップでNFTを売買できるとあって、国内で注目されています。

知っておくべき代表的なプロジェクト

NFT界に飛び込めば、いつかは必ず目にするであろう、知っておくべきNFTプロジェクトをカテゴリ別にいくつかご紹介します。

  1. コレクティブルNFT
  2. メタバースNFT
  3. アートNFT
  4. ユーティリティNFT

※ カテゴリはOpenSeaの分類を参考にしています。

NFTの分類に明確な境界線はなく、あまり気にする必要もありません。
NFTにはいくつかのタイプがあるんだな、と知っていただければOK。

コレクティブルNFT

コレクティブルNFTとは、今のNFTブームの火付け役となったNFTの一種であり、「自身のアイデンティティを表現するアイコンや、好きなコレクションや美術品といった意味で購入されるNFT」と定義されます。

取引ランキング上位のNFTの多くはコレクティブルNFTに分類されるため、おそらくNFTビギナーの方が最も多く目にするタイプのNFTだと言えるでしょう。

CryptoPunks

引用元:opensea.io

CryptoPunks(クリプトパンクス)とは VISAなど大手企業も購入するNFT

総合取引ランキングトップに位置する老舗レジェンドNFTであり、別格扱い
・2022年2月、Bored Ape Yacht Clubを運営するYugaLabsに買収された

>>OpenSeaで見てみる

Bored Ape Yacht Club

引用元:opensea.io

Bored Ape Yacht Club(BAYC)とは | コミュニティ要素が強いNFT

・CryptoPunksに次ぐ総合取引ランキング2位をキープしている猿NFT
・多くの関連コレクションがあり、巨大で強いコミュニティが形成されている

>>OpenSeaで見てみる

Doodles

引用元:opensea.io

Doodlesとは | 進化し続け、ホルダーを楽しませ続けるNFT

・上手なコミュニティ運営で成功しているNFT代表格
・他のプロジェクトとのコラボレーション多数

>>OpenSeaで見てみる

Moonbirds

引用元:opensea.io

NFT Moonbirds(ムーンバード)|オープンシーで1万個のコレクションを発売

・プライベートNFTコミュニティであるPROOF Collectiveのコレクション第1弾

>>OpenSeaで見てみる

Goblintown.wtf

引用元:opensea.io

NFTのGoblintown.wtf(ゴブリンタウン)とは|型破りNFTの全貌と人気のワケ

CC0(著作権フリー)プロジェクトの火付け役
・NFTの”何でもあり”感、”ハチャメチャ感”炸裂の異色のプロジェクト

>>OpenSeaで見てみる

メタバースNFT

メタバースNFTは、バーチャルワールドNFTとも呼ばれる、特定のメタバースで使えるNFTのコレクションです。

NFTは、メタバースの土地(ランド)、アバター、アイテムなどがあります。

ここでは、OpenSeaのメタバース系ランキングTOP3のコレクションをご紹介します。

Otherdeed for Otherside

引用元:opensea.io

Otherdeed for Othersideとは | メタバース「アザーサイド」の土地NFT

・Bored Ape Yacht Clubを運営するYuga Labsのメタバースの土地NFT

>>OpenSeaで見てみる

Decentraland(DCL)

引用元:opensea.io

Decentralandとは?【40倍超の仮想通貨】MANAコインの将来性

・メタバースDecentralandの土地NFT

>>OpenSeaで見てみる

The Sandbox

引用元:opensea.io

メタバース系ゲーム「The Sandbox(SAND)」とは?概要・遊び方・評判まとめ

・メタバースThe Sandboxの土地NFT

>>OpenSeaで見てみる

アートNFT

アートNFTとは、芸術作品のデジタル化や、アーティストのNFT進出などによるコレクションで、アートそのものに価値があるとされるNFTです。

Murakami Flowers Official

引用元:opensea.io

NFT Murakami.Flowers Seed(ムラカミ・フラワーシード)|村上隆が現代美術作家として初のNFT出品!!

・現代美術家である村上隆の初NFT

>>OpenSeaで見てみる

Nina’s Super Cool World

引用元:opensea.io

Nina’s Super Cool World|NY在住の現代美術作家ニーナのNFTコレクション!

・アーティストのためのNFTプラットフォーム「The GODA」による第1弾コレクション

>>OpenSeaで見てみる

Ghxsts

引用元:opensea.io

NFTのGhxsts(ゴースト)とは?|日本在住アーティストのファインアートNFT

・アニメーターの1枚のNFTから始まったプロジェクト
・アートNFTでありながらコレクティブルNFTでもある

>>OpenSeaで見てみる

ユーティリティNFT

ユーティリティNFTは、NFTにアート性はなく会員証のような見た目であり、なんらかの権利が付与されているものを指します。

PROOF Collective

引用元:opensea.io

NFT PROOF Collective(プルーフコレクティブ)とは|話題のMoonbirdsプロジェクトを発表したユーティリティNFTの代表格

・貴重なNFTやハイレベルな限定コミュニティにアクセスできる権利パス

>>OpenSeaで見てみる

PREMINT Collector Pass

引用元:opensea.io

PREMINTでNFTをゲット?!使い方を画像付きでわかりやすく解説

・プロジェクトの抽選に優先的に参加できるなどの権利パス

>>OpenSeaで見てみる

NFT取引に必要なもの

NFT取引をするために必要なものはウォレット仮想通貨の2つです。

ウォレット

NFTは、マーケットプレイスやプロジェクトのサイトにウォレットを接続して取引を行います。

ウォレットは、「仮想通貨やNFTの保管場所」兼「ユーザー識別アカウント」という役割を担います。

始めのうちは、最もメジャーなウォレットであるメタマスクがあると便利です。

メタマスク(Metamask)のアカウント作成方法(PC版、スマホ版)

最近は、クレジットカードやデビットカード対応のマーケットプレイスも出てきましたが、まだほんの一部です。
将来的にはウォレット不要のNFT取引が盛んになるかもしれませんね。

仮想通貨

NFTでは、取引したいNFTのチェーンに対応する仮想通貨が必要です。

NFTはチェーンごとに棲み分けているため、例えばイーサリアム上のNFTプロジェクトは、基本的にはイーサリアムでしか取引できません。

イーサリアムチェーンでは手数料(ガス代)が高くなることもあるため、それを考慮した資金が必要になります。

NFTで注意すべきこと

ここまで読んでいただいて、NFT界の盛り上がりや可能性を感じていただけたと思いますが、知らなければ怖いことが多いのもNFTです

仮想通貨を始めとするweb3界隈は、まだまだ未開のジャングルであり、罠がたくさんあるのです。

NFT価格は大きく変動する

一握りのプロジェクトのNFTは価格が安定していますが、ほとんどのNFTの価格は流動的です。

たった1日で何倍もの価値になるNFTもあれば、その逆もあるのです。

NFTの価格は、

・プロジェクトの新展開
・ユーティリティの追加
・有名人のツイート
・ハッキング被害

など、さまざまな要素で変動するため、予想することは非常に難しいです。

事実無根のウワサや誤情報によって、一時的に価格が大きく動くこともあります

一方で、ちゃんと中身があって、その価値が広く認められるプロジェクトは、正しく評価されて価値が上がっていくことも事実です。

大切なのは、NFTを取引する際には、一時的な価格や他人の下した評価だけを見るのではなく、しっかりと背景にあるプロジェクトのリサーチをして価値を見極めるということです。

プロジェクトを自分でしっかりリサーチすることをDYOR(Do Your Own Research)と言い、NFTコミュニティの格言の一つとなっています。

ハッキング・スキャムが蔓延している

NFTに限らず、web3界隈で最大の問題となっているハッキング・スキャム問題。

「偽のサイトにウォレットを接続してしまい資産を抜かれた」

「公式Twitterがハッキングされて誤情報が拡散された」

など、ハッキングにより日々多くの被害がでています。

 

また、スキャム(詐欺)は、NFTビギナーが最も嵌りやすい罠です

これは、強制的に資産を奪われるものではなく、偽情報に騙された人が自ら送金したり、ウォレット接続してしまって被害に遭う形の詐欺です。

プロジェクトのディスコードに参加すると、高い確率で「NFTが当選しました。○時間以内にミントしてください。」という旨のスキャムDMが届きますのでご注意ください。

また、広く使われているPREMINTというアクセスリスト登録サイト(抽選応募サイト)でも注意が必要です。

PREMINT自体は安全ですが、プロジェクト内容を精査する機関ではないため、優良プロジェクトを装った悪質なNFTが堂々とホワイトリスト募集してることもあります。

NFTを安全に取引するための対策

NFTを安全に取引するための具体的な対策をいくつかご紹介します。

大切な資産を失わないためにも、「常にリスクがある」という心構えで、NFTの冒険を楽しみましょう!

・しっかりDYORする

・ウォレットを使い分ける

・アクセスするサイトのURLをしっかり確認する

・公式以外からの情報を安易に信じない

・被害に遭うことを前提に行動する

・信頼できるNFT仲間との情報共有

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